屋根塗装の必要性
建物で最も負担が大きい部分といえば、屋根でしょう。
天気が良い日は太陽光の下で紫外線にさらされ、温度変化が大きな時には夜露に濡れ、雨や台風もあれば、冬になると霜や積雪、ヒョウやアラレが降り、常に天気の変化等によるダメージから1年中休みなく建物を守っているのです。
住まいの寿命は屋根で7割決まるとも言われています。
環境から受けるダメージを受け流してくれる屋根ですが、ダメージを受け続けると屋根の塗装が剥がれ、本来持っている屋根の機能が失われる為、家に直接ダメージ(雨漏り等)が入ってしまいます。
屋根塗装の機能とは
屋根塗装の機能や役割はこちらです。
ご自宅の屋根材、ご存じですか?
屋根の種類 | 瓦の名称や特徴 | 塗装 必要or不要 |
金属屋根 | トタン屋根・ガルバリウム屋根・ステンレス屋根・銅屋根・チタン屋根 | 塗装必要 |
スレート屋根 | スレート屋根とは、粘土板岩(ねんどばんがん)を何枚も貼り合わせて屋根材にしたものです。 「カラーベスト」「コロニアル」等 |
塗装必要 |
瓦屋根 | 粘土系瓦・・・・陶器瓦・いぶし瓦などの粘土系瓦 | 塗装不要 |
セメント系瓦・・・セメント瓦・モニエル瓦 | 塗装必要 |
※ 陶器瓦の場合は釉薬(ゆうやく)を使用しており、水が浸透せず年月が経っても美しい状態が保てるので塗装の必要はありません。
粘土系の瓦は和瓦といわれ、いぶし瓦・無釉瓦・陶器瓦等があります。
日本家屋やお城や寺社等によく使われていますので、ご存じの方も多いかと思います。
耐久性は高いですが耐震性には弱い為、衝撃を受けるとひび割れ等が発生してしまいますが、基本的には瓦の塗装は不要です。(ひび割れしてしまった瓦は差し替えが必要となります。)
ただし、漆喰等の瓦以外の周辺部分のメンテナンスは必要です。
塗装時期の目安
部位 | 部位の状態 |
屋根 | ・コケ・カビが生えている ・塗膜が剥がれている ・瓦やトタン板など、屋根材が落ちてきた ・瓦などが割れている・ずれている ・色あせしている ・手で触ると白い粉がつく(チョーキング) ・たわみや浮きがある |
雨樋 | ・コケが溜まっている ・壊れた |
軒天・破風 | 腐食や塗装剥げ |
鉄部 | サビが発生している |
木部 | 腐食や塗膜の剥がれ |
こんな症状が見られたら、塗り替え時期のサインです。
滅多にご自宅の屋根の状態を確認出来ないと思いますが、下から目視出来る範囲で確認されると良いでしょう。
一般の方が、ご自宅の屋根にあがられるのは大変危険ですので、不安があれば専門業者に点検のご依頼やご相談をなさって下さい。
おおまかに覚えるのであれば、セメント瓦屋根・スレート屋根は約8年・トタン屋根は約5年で塗装するのが目安と覚えておくと良いでしょう。
屋根塗装の塗料の種類について
塗料の種類 | 耐用年数 | 特 徴 |
アクリル系塗料 | 5~8年 | 耐久性が低いので、外壁よりもダメージを受けやすい屋根には、ほとんど使われていない。 |
ウレタン系塗料 | 6~10年 | もっとも一般的な屋根に使われる塗料 |
シリコン系塗料 | 10~13年 | 汚れに強く耐久性も高い。湿気を防止する効果もある。 カラーバリエーションも豊富。 |
フッ素系塗料 | 15~20年 | 高層ビルに使われることも多い。耐久年数は良いが高価。 |
ピュアアクリル塗料 | 15~20年 | 耐久性が高く、弾性と伸縮性も高いので防水性能が高い。 性能が高い分、価格も高い。 |
遮熱・断熱塗料 | 15~20年 | 熱を遮る効果がある塗料。 高耐久で断熱・遮熱機能を合わせ持ち一年中快適な住環境を作る。 省エネ・節電で環境問題にも優しい。 高機能・高品質な為、価格が高い。(但し、自治体により施工費用の補助が有る所もあるようです。) |
お役立ちポイント
防水シート(別名:ルーフィング)・・・雨漏りを防止するために、非常に重要なものです。
防水シート(ルーフィング)とは、屋根材(スレート・ガルバリウム・瓦など)の下に敷かれている雨水を防ぐための特殊なシートです。
防水シートの下には、野地板と呼ばれる屋根の下地材が入っています。
通常は屋根材によって雨水が防がれていますが、屋根材が割れたりズレたりすると、屋根材の下に雨水が流れ込みます。
防水シートは、屋根材で抑えきれなかった雨水を、建物内に侵入させないようにするストッパーの役割を果たします。
屋根に何かの不具合が出た場合は、防水シートにも必ず何らかの影響が出て、腐食や破け等が起こり雨水が建物内に侵入するようになってしまいます。
屋根は一次防水と呼ばれる防水層の1層目であり、二次防水として防水シート(ルーフィング)が雨水を防いでくれています。
屋根材だけでなく、防水シート(ルーフィング)も非常に重要なことを覚えておかれると良いでしょう。
株式会社守乃宮では、屋根材に応じた最適な塗料をお勧め致します。
分からない事があれば、お気軽にご相談下さい。